南濃までちょっと
海津市の「アクアワールド水郷パークセンター」のバフウカエデの紅葉が見頃との新聞記事を見て、またまた出かけることに。(遊びに行くのはすぐにまとまる)県内だが南濃なので、高速を使っても一時間はかかる。
アクアワールド水郷パークセンター
国営の木曽三川公園のひとつ。いつ頃できたのだろうか。ちょっと古びてはいるが、立派な施設である。集会場やら宿泊棟が廉価で利用できるようである。もちろん入場料は無料。いい事ずくめに見えてあまり利用されているようには見えない。今日の入場者もトシヨリがちらほら。まあ平日だからそんなもんかと思いつつも、もったいない感しきり。
肝心の紅葉だが、新聞掲載は先週のことだったせいかすでにかなり散っており。まだまだ綺麗なところをパチリとする。
ここまできたので、行基寺に寄ってみようかと提案。三十年ほど前、連れ合いと一度訪れた。養老山地の中腹にあるお寺で、細い山道が怖かったので躊躇したのが、Tはゆっくり慎重に登るという。対向車が来たらどうしようと祈る思いで登ったのだが、何のことはない。今は急坂だが広い参道ができていて、帰りはそれであっという間に下りられた。
登れば濃尾平野を一望だ。
行基寺は天平時代に行基により開かれた寺。江戸時代、美濃高須藩の菩提寺となる。高須藩は三万石ながら尾張徳川家と繋がりが深く、幕末の松平容保(会津藩主)、徳川慶勝(尾張藩主)徳川茂徳、松平定敬(桑名藩主)はここ高須藩出身の四兄弟だ。
境内より山門を臨む
かっては殿様しか入れなかった部屋からの眺望が見事。
借景に大河入れたり鹿威し
連れ合いが参道の植木屋に寄りたいという。ここの猥雑さは好きではないが、商売の神様だというから個人経営をしていた頃は、いつも初詣に訪れた。正月などは人波に押されるように参拝したが、今日はそれほどでもない。でも吉野山の参道よりはずっと賑わっている。
「参拝はもういい」というドライな連れ合いに「そりゃあんまりでしょう」と油揚げを供える。有名な串カツ屋さんで簡単な昼食。「ブラタモリ」でタモリさんも食べていた串カツだ。
うちにはお千代保さんはご利益があったようななかったような。参道のお店も大繁盛もあれば、消えたのもあり。植木屋さんは以前より減っていたのは確かで、気に入ったものは見つからなかった。