志段味古墳群を見に行く
名古屋市守山区上志段味というエリアには古墳時代を通じて古墳が造られつづけ、66基もある大規模な古墳群となっている。庄内川の河岸段丘上で、この川を利用して勢力を伸ばしたこの地の首長やその配下の人々の墳墓である。
最大なのは「白鳥塚古墳」。墳長115メートルで愛知県下第三位の大型前方後円墳。最も古く4C前半の築成。大半が樹木に覆われているが、後円部に登れる。後円部頂部に石英が敷かれていたが、かっては墳丘全体が石英で覆われていたらしい。「白鳥塚」の呼び名もそこからきたと思われる。
綺麗に整備されているのは「志段味大塚古墳」5C後半の帆立貝式古墳。葺石を貼り付け、円筒埴輪が復元されている。ここも墳丘に登ることができ、頂部に二つの埋葬部の印がある。
周辺に小型の古墳がたくさんあり、芝の広場になっている。
最後に寄ったのは「東谷山白鳥古墳」。時代が下って、6C末から7C初めの円墳。横穴式石室である。名古屋で唯一、完全な形の横穴式石室だとある。覗くと明かりが灯り説明も聞ける。
東谷山の山麓にはまだあるようだが、おもなものは以上。
発掘品を収めた「しだみ古墳ミュージアム」がある。最初に寄り、パンフレットや地図をもらった。古墳ばかり行きたがる気が知れんと言いつつ連れていってくれた家族に感謝。もっとも最近は連れ合いもその気が伝染って、群馬の古墳も見に行こうかと言い出した。
鶯の初音聴き留む墳丘墓