『たまさかの古本屋 シマウマ書房の日々』 鈴木 創著
この本から得た知識によれば、古本でも「まだ新刊でも流通しているような年数の浅い本のことを『白い本』、戦前の本などのようにすでに絶版となって古書でしか入手できない本を『黒い本』と呼ぶ」そうで、シマウマ書房という店の名前はそこからきてるとのこと。シマウマ書房は名古屋の今池にある古書店だが、残念なことにおじゃましたことはない。
さすが本の森の中にお住まいだけあって、初めて聞く書名やら印象的な一節の引用など、いくつか検索したりメモを取ったりしながら、読ませていただいた。ホームページによれば、現在買取は中止されているようだが、私の乏しい愛蔵書なども、できればこういうお人柄の店主さんに、始末していただきたいと思ったことだ。
さて、この本の一ページに、次のような一文の紹介があった。
「人間の歴史はけっきょくのところ、さまざまな不安定要素に対して日常を拡大しつづける努力だったのだ」 安部公房『死に急ぐ鯨たち』より
最近のニュースを見ていると、大きな括りをすれば「戦争」と「温暖化による災害」の不安なニュースばかり。最近それに「AIによるシンギュラリティー」も加わった。2日ばかり前の朝日新聞によれば、AIの使い方を間違えれば、10年後には暴走したAIによる人類絶滅の可能性もあるという。ささやかな「日常を拡大しつづける努力」は、いったいどうなるのであろうか。
書評からとんだ話になってしまったが、杞憂で終わればいいが「戦争」と「温暖化」は紛れもなく現実である。今日の「北陸の大雨」は、こちらにも激しい降りをもたらしている。
古本の活字小さし秋ついり
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豊田市美術館 クリムト








多くの作品の中で特に好ましく感じたのは、窓から吹き込む風をとらえたもので、自身の田舎暮らしに繋がる幸福感を感じさせる作品だ。








