麦の秋

愛知県西尾市に行ってきた

 きっかけはNHK夕方の「まるっと名古屋」である。西尾市名物の美味しそうなものを紹介していたので、行こうかという話になる。加えて西尾市には愛知県の三つの国宝建築物のひとつがあり、いつか訪問したいとは思っていた。

 西尾市三河湾に面した町でうちの市よりはやや大きい。高速を使えば、車で1時間半ほどの距離でそれほど遠くはないが、往きは渋滞のせいで2時間以上かかった。一面の麦の秋で、刈り取りの始まったところもある。(後で調べたら西尾市は西三河で麦の生産高が一番。ちょうど一昨日から刈り取りが始まったとあった)

 最初に訪れたのは「一色さかな広場」。お昼に近い時間になってしまったので、まず腹ごしらえとなる。一色は鰻で有名なのだが、うちが選んだのは寿司。美味しいのだが、実におおぶりのネタで、当方としてはちょっと食べあぐねた。

 魚貝類や海産物を売る店が入っているので、干物と「いかフライのレモン煮」の材料を購入。「いかフライのレモン煮」は「まるっと」の紹介によれば、西尾市の給食の一番人気らしい。いかのフライをレモン風味の垂れに付けたもので、今夜にも作るつもりだ。

金蓮寺弥陀堂正面

裏山から見下ろした弥陀堂 裏口の階段から内部に入らせていただく

 外から拝観したご本尊・阿弥陀三尊

 次に訪れたのは、国宝阿弥陀堂のある「金蓮寺」である。愛知県の三つの国宝建築物のひとつ、国宝阿弥陀堂八つのうちのひとつである。(注参照)

 平安末期か鎌倉期のものらしい。寺伝などでは、頼朝の命で安達盛長が建てたらしいがそれ以外に詳しい資料はなく確かなことは不明。

 阿弥陀三尊も同期か少し後のもので、こちらは県の重要文化財指定。

村のボランティアの方が熱心に説明案内してくださる。ネットの情報では内部の拝観は特別予約制とあったのに、中も入らせて頂き、嬉しい誤算だった。以前は瓦屋根で、江戸時代には仏様にも色が塗られたりして傷んでいたらしいが、村人らの総意で本来の檜皮葺にして仏様も修復されたらしい。

 屋根の勾配が美しく、仏様も見事。傷みが少なかったらこちらもかなりの評価ではないだろうか。

 

 

        村人の誇り弥陀堂麦の秋

 

 

 この後、少し走って「三ヶ根山スカイライン」へ。半世紀も前に職場の親睦会で訪れた記憶がある。廃墟になったホテルもあり今は寂れているようだが、紫陽花ロードはテレビなどでも紹介されているし、眺望は変らぬだろうと寄った。

 三河湾の眺望と紫陽花のいろいろ。

向かいは渥美半島

豊橋辺りか

 

 出かけるにはぎりぎりの季節だと言いながら帰途に。途中「道の駅 にしお岡ノ山」に寄る。西尾は抹茶生産日本一の地だというので、抹茶のアイスクリームをいただき、抹茶ロールケーキやいつもの地元味噌などを購入、一路帰途へ。帰りは渋滞もなく1時間半で帰宅。

 

(注)国宝・阿弥陀堂 全8堂

 中尊寺金色堂白水阿弥陀堂・金蓮寺弥陀堂・平等院鳳凰堂浄瑠璃寺本堂・法界寺阿弥陀堂浄土寺浄土堂・富貴寺大堂  全部お参りしたことに満足しています。