牡丹

映画『ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語 』を観る

 2019年に公開されたアメリカ映画。次女のジョーが昔を振り返るかたちで話が進み、過去と今が激しく交差する。もとの展開がわかっているからいいが、初めてなら、かなり混乱するにちがいない。つまり何度もリメイクされた話ならではの描き方。そしてこれはその最新版だ。

 『若草物語』は何度観ても、何度読んでも、私にとっては楽しめる物語のひとつ。そういえば『赤毛のアン』などもそのうちのひとつだが、どちらも似たような展開である。貧乏で苦労しながら、明るさを失わず、ものを書き、自立を目指し、教師になる。そんなことをTに話したら、斎藤美奈子さんの本を紹介された。

 『挑戦する少女小説』である。誰もが好きだった少女小説の、子供の頃は気づかなかった革新性を読み取ったものだという。『秘密の花園』や『あしながおじさん』『小公女』などなど。これはもう買うしかない。

 

 

 

 

           若冲か はた山楽か牡丹さく

 

 

 今年も牡丹の季節。明日はあいにくの大雨らしい。