『ヤマトコトバの考古学』木村 紀子著 その1
「ヤマトコトバ」とは「大和政権を担った人々の言葉」。万葉集や風土記、記紀などに残った古来の和語と筆者は定義する。いくつかの言語圏との出会いと交わりがあって混成融合したものだという。
今も使う言葉の由来や成り立ちがわかり、なかなか面白い本だが、簡単に読み切れない。三分の一ほど読んだところで、自分用のメモとして記録。
オトコとオンナが対になるまで
最初ヲトコに対するのはヲトメ、うら若い未婚女性をいう。コはヲトコ・ムスコ・ムコというように男性を表し、メはヲトメ・ムスメ・ヨメというように女性を表す。
ヲトコ・ヲトメに対してヲグナ・ヲミナという言い方もあり、これは老齢男女のオキナ・オミナと同様だが、オとヲが違う。オは大きい意味ヲは小さい意味での使い分けがあった。老若男女で対をなしていたが、奈良時代頃からヲグナだけは使われなくなった。
ヲミナは音便化してヲンナ・オンナとなり(伊勢物語の頃)オンナに対してオトコと言われるようになった。
「葛」と消えた暦
「葛」ほど多様な読み方をもつものはない。クズ・フジ・カヅラ・ツヅラ・ツナ。これは葛が様々に利用されてきた結果である。繊維を使い織物にもしたし、箱の類も編んだ。もちろん綱としても利用。葛粉も採った。文字を持たない頃、葛の綱を結んで暦にした。「日を繰る」というのはここに由来がある。
いろいろメモしたがこれは全くの自分用なので無視してくださってかまわない。書いておかぬと忘れてしまうから。
さて、昨日は図書館に出かけた。コミニュティバスが増便されたので利便性が増して助かる。市民公園はすっかり黄葉。バスのプリベートカードに五千円もチャージして家人に馬鹿にされた私。コミュニティバスは一回百円。頑張って乗らないと使いきれない。
黄落の噴水ショーや今三時
噴水が音を立てて噴き出した。毎時ちょうどから15分間のショーということだ。