残暑

映画『繕い裁つ人』を観て縫い物をする

 U-nextで『繕い裁つ人』を観る。こだわりの服づくりをする女性を描いた作品で、どうということはなかったが、ただ使い捨てでなくて、丁寧に着たいなあという気持ちは伝わった。昔から簡単に捨てないで、いいものを長く着たいという気持ちにかわりない。リフォーム、リメイクというのにも不器用ながら挑戦してきたが、最近は着替えて出かけることも少なくなり、加えてこの暑さではミシンにもご無沙汰。

 映画に触発され、久しぶりにやりかけていた針仕事をする。母の着物からのチュニックである。「すてきにハンドメイド」からのパターンで、前にも別の布地で一度作った。結構愛用して、経年劣化していた布地が裂けるまで着た。たっぷりしたデザインなので楽に着られる。もう一度縫ってみようと思い裁断まではやったのだが、ずっと放り出していた。

 細い縦縞模様で、母には珍しく粋だと思って見ていたのだが、自分が着てみるとバアサンくさい。バアサンにまちがいないから仕方がないが、よりバアサンらしく見えるのは考えものだ。下に明るい色を着れば、なんとかなるかなあと思ったりしたのだが。

 

 朝から雨がちで久しぶりに三十度以下か。九月になったら編み物に取り掛かった時もあったのに。

 

 

       Tシャツの色褪せてきし残暑かな