夏パンツ

『じゃむパンの日』 赤染 晶子著

 面白かった。よくもまあ、こんなにあることないこと書けましたねぇ。いやあ、あることばかりをないことのように書けましたねぇと、感心すべきかしらん。

 「新・蝶倶楽部」でYonda?パンダのシールに強迫されながら、審判を待つ話なんて、そうそうあれの発表日のパロディなんでしょ。早世されたが、すごい才能の方だったのだ。確か家にも『乙女の密告』があったから、読んでみましょう。

 今日の新聞「新聞記者の文章術」で、あのアロハで猟師さんが書いていた。

「書き言葉でクスッいちばん難しい」って。納得して、久しぶりに切り抜きをしようと、思ったわけ。

それで、ちょっと真似もできれば、いうことなし。

 「元気になられたねぇ」と感心されるのは、嬉しいしありがたいのだが、このところ体重がジワリジワリと増加気味だ。去年までの夏パンツ(ズボンです)を出してみたら、ファスナー同士が仲良くならない。パンツの亡骸がまた増えた。病気になる前に履いていたのがダブダブで買い換えて、今度はキツキツでまた買い換えて。十年一日のごとく体型の変らぬ連れ合いが羨ましい。

 これ以上増えてはならじと、今日の買い物ではチョコレートを買うのをやめた。痩せたからと平気で間食をしていたのを反省する。

 さて、「夏パンツ」という季語は成り立つかどうか。「夏シャツ」という季語はあるのだから、いいことにしよう。

 

 

         病癒えこんなに細き夏パンツ

 

 

 

只今フランス菊の花盛り