春めく

 鳥の本によれば鵯は年中いる「留鳥」なのだが、毎年春先のこの時期は一挙に増える。2・3日前からいやに騒がしいと思っていたが今日などは何十羽というほどの数だ。初めはお隣のモチの木の実を啄んでいたと思ったら今度は家の蜜柑だ。充分ジュースにしたから残りは彼らに進呈してもいいのだが食べ方が汚い。身軽でいたい鳥たちは糞を落としながら食べるようで、蜜柑の下のクリスマスローズなどは酷いありさまになってしまった。数を頼んで傍若無人というのも可愛くない。

 庭をひとまわりして「ふきのとう」を採ってきた。たくさんでていたが小さいのが多い。小さいのは天麩羅に大きいのは蕗味噌がいいだろうか。

 寒い寒いと閉じこもっていたが春は一歩ずつ近づいているようだ。

 

 

 

          春めくやもぐらの盛りし山いくつ

 

 

 

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