半夏生

 夏至から数えて十一日目。カラスビシャク(半夏)の生える頃といわれる。昔からこの頃までに田植えを終え、農家が休すむ日とされる。俳句には「半夏雨」という季語もあるがこの日に降る雨のこと。今日はよく晴れた梅雨の中休み。関西では蛸を食べて豊作を祈る慣わしもあるようで、スーパーには蛸が並んでいる。なんでも八本足が稲のしっかりした根張りに繋がるとのことらしい。蛸は好きだから買ってくる。
 半夏生という季語には半夏生草という植物もあるからややこしい。こちらも今頃の花で、葉先が白くてなかなか涼しげなものだ。

 一昨日、我が家にも「オレオレ詐欺」の電話。ちょうど広報で呼びかけのあった日で、まさかと思うタイミング。夫が出た電話に「○○のじいちゃんでしょ。 オレ。」と呼びかけていたようで、「あんたは誰だ。警察に連絡するぞ。」と言っていた。
 「そういえば、このところ電話にでるとすぐに切れちゃうのがよくあったのよ。あれもそうかもしれないね。こりゃ老人じゃないと思って切ったのかもしれない」といったら「そりゃどういう意味だ」と夫。ハハハハつまりそういうことです。


     雨に寝て雨に目覚めて半夏生