明けましておめでとうございます。本年も埒もない覚書を続けます。よろしかったらご訪問ください。
『マイホーム山谷』 末並 俊司著
さて、上記の本は「今年の三冊」にも挙げていた人がいた本で、昨年末から読み継いでいたもの。「山谷」でホスピスを立ち上げ、「山谷」でどん底を味わい、「山谷」に助けられている、ひとりの男を追ったドキュメンタリーである。
男の名前は「山本雅基」。若い頃から生きづらさを感じていた彼が、たどり着いた目標は「ホームレスのためにホスピスを作るということ」。困難な大きな問題だったが、美恵さんという協力者も得て、彼の理想は実現する。テレビや映画にも取り上げられ、順風満帆のように思えたのだが・・・。彼の病がちで繊細な精神は重圧に耐えられず、協力者で妻の美恵さんに去られ、遂にはホスピス代表も解任される。
しかし、彼がまいた種は「山谷」という地域に包括ケアシステムを根付かせ、今や彼自身がその受益者になった。
「山谷、ここが山本さんのマイホームなのである」筆者はそんな言葉で最後を締めくくる。
最後は破綻に陥ったにしろ、なかなかできることではない生き方。深く感じさせるものがあった。
これからは年ごと勝負老ひの春
年末のお節作り、年明けの新年会の料理と老いにあらがいつつ奮闘。いつまでできることかという思いもあるが、ともかく今年もなんとか第一歩を踏み出せました。
一日も早く戦争が終わり若者が希望のもてる年になってほしいものです。
郷社に初詣。