春耕

web岩波とwebちくま

 それぞれのサイトで愛読しているお二人の文章が更新されていた。

「岩波」の方は行司千絵さんの『服のはなし』。行司さんは以前にもふれたことがあるが『おうちのふく』以来のファンである。今回は「『手づくり』がまとう意味」という題で、彼女が手づくりの虜になったいきさつやらそれにまつわる話である。

おうちのふく―世界で1着の服

おうちのふく―世界で1着の服

 「既製服より手づくりのほうがおしゃれだという考えが当たり前にならないと、ダメなようなきがします。」

 そういう言葉にハッとした行司さん。

 「手づくりは特別なことでではなく、暮らしをゆたかにする手段だ。そして、手を動かすことは自分をなぐさめてくれるものでもある。」と。

 全く同感。今はミシンも手縫いも編み物もお預けなのがさみしい。入院前、二年がかりでローヤルブルーの春カーデガンを綴るところまで編み上げたのだが、今年は無理のようだ。早く座っていられるようになりたいなあ。

 さてさて「ちくま」の上間陽子さんも珍しく更新があった。この人の繊細な優しさにいつも共感ができる。

 「三月」という教師と子どもたちとの一年で一番大切な時間を取り上げられた悔しさや悲しさについてふれていた。そう言えば「三月」は特別だったと私も古い記憶を新たにした。

 

 

 

 

        春耕や百舌鳥と仲良くなったと言ひ

 

 

 

 今年もモズが来ている。二羽いるようだからちょっと期待。畑仕事にくっついているらしい。もっともモズのお目当ては掘り出される虫なのだが。

 

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