冬田道

『絹の家 シャーロック・ホームズ』 アンソニーホロヴィッツ著 駒月雅子

 働き過ぎて(?)首から肩を痛め、初めて鍼灸院にかかっている。先週の土曜日に冬に向けての庭の片付けに奮闘しすぎたらしい。全く年甲斐もなく無理をすると、こんな始末だ。日曜日の夜はどうやっても枕がかえぬほど首が痛くて、辛かった。いつもの散歩の途中に鍼灸院があるのを考えて、月曜早々にみてもらった。寝違えのようなものだが、炎症があるからと鍼をしてもらう。初めての体験だ。その後お灸。マッサージ、鍼、お灸と今日で三回目。かなり軽減。明日もう一度行くつもりだが、これですっきりするといいのだが。

 近くの整形外科で長い間待たされ(トシヨリですごく混んでいる)、レントゲンを撮られ、湿布をもらって帰ってくるよりはいいかなあと思ったのだが、どうだろう。

 

 さて、本の話だが、ホロヴィッツによるドイルなりすましのミステリーである。コナン・ドイル財団がホームズものとして初めて公式認定をした作品らしい。 もちろん語り手はワトスン博士。ホームズ死後、老人になったワトスンが、書き残しておきたいと筆を取り、百年後に発表されるように仕組んだことになっている。

 ドイルの著書らしい体裁を整えるため、ホロヴィッツは十箇条のルールを自分に課したそうだが、たしかにホームズはホームズらしく、テレビドラマでみた、まさにその雰囲気であった。ホームズファンの人なら読んでみるのもありだ。

 このところミステリーばかりなので、いい加減にしなくてはとは思うのだが、ともかく首痛でも気を紛らわすには効果があった。

 「こころ旅」を見ている。今は都会に住み、故郷を懐かしむ便りが多い。日本の田舎道を火野さん達が走る。廃校になった学校をどれほど見ただろう。

 

 

        冬田道ふるさと捨てし人ばかり

 

 

 

にゃんと呼びかけにゃんと応えた子。