我が家周辺の自然についての話。
 その一 
  相変わらずのカラスの脅威。畑すら迂闊に歩けない。どこからともなく現れ、カアカアと威嚇、きびすを返すかえすと必ず背後から襲撃してくる。帽子か傘で防備するしかない。調べると7月までは子育て期間中らしい。腹立たしいかぎり。
 その二 
  ヤマカカシが現れる。夫の「ウォッ」という声で、「何事?」と思えば「蛇ば蛙を呑み込んでいる」という。見たこともない赤斑の蛇。ヤマカカシだという。毒蛇ではないか。我が家は水辺に近いからこういうのも現れたのか。「どうするの、どうするの」と言っている間に姿を消した。どこに消えたのかわからないところが気味悪い。
 その三
  夜風を入れるために網戸にしていたら遠蛙が聞こえてきた。昔は煩いほどだったが、最近は身近な水田もぐんと減り、気に留めたこともなかった。小さいが確かに蛙たちの合唱。
 まだまだ田舎なのは気味悪いのも含めて、ありがたいと思わなきゃいけないかな。


     蛇の色長さこまごま訊ねけり