昨日借りた本の一冊。佐野洋子「私の息子はサルだった」佐野さんの没後息子さんの手で上梓されたものだという。「あとがきのかわり」で息子さんは、佐野さんの作品に書かれるのが嫌だったと書いている。「頼むからもう自分のことは書かないでくれと怒った」らしい。没後、原稿が出てきて、何度も読み返しているうち、「そろそろいいか。許してやろう。」と思ったそうだ。大人になって母親は母親と思えるようになったとあった。
佐野さん、良かったですね。あなたが案じていたよりずっとずっとあなたの愛は届いていましたね。
それにしても、もったいないことをしたなあと少し悔いる気持ち。この本のエピソードのいくつかは、どこの母親にも思い当たる懐かしさがある。何枚もの写真の代わりにちょっと書き留めておけばよかった。佐野さんのように才能もなかったけれど、それ以上に子育てと仕事で忙しく、転がるように暮らしていたから、思いもつかないことだったのだが。
アマリリスの球根の植え付け。咲きそうな大きさのは五つぐらいしかないが、赤ちゃん球根もみんな入れてみた。
泣き虫の頃知ってをり合格子
- 作者: 佐野洋子
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2015/05/22
- メディア: 単行本
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