「見仏記 ゴールデンガイド篇」 いとうせいこう・みうらじゅん著
このシリーズが図書館の棚を占めているのは前々から承知していたが、お二人の個性に圧倒されて手が出なかった。が、この度行きそこねた播州の寺の話があり、予習のために借りてきた。
こちらもかなりの見仏マニアと自認しているが、この二人には脱帽。鋭く細かな観察眼、深い知識。密教には二つの派があり、それぞれによって大日如来の印相も違うなんて知らなかった。どうして見仏に熱中するのか。せいこうさんは「美術と宗教のどちらにも身を置かず、ただ双方を限りなく尊敬し、称えている・・」と自分たちの姿勢に触れているが、言い得て妙。
陽気がよくなったら、そのキラキラしき御姿を拝しに出かけたい気持ち、ますます。
新涼の床黒々と武道場
- 作者: いとうせいこう,みうらじゅん
- 出版社/メーカー: 角川グループパブリッシング
- 発売日: 2009/04/25
- メディア: 単行本
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