露けし

 隣の畑のIさんから大きな冬瓜を二つも頂いた。今年は「よう出来たんやて」とIさんの弁。好きなことを知っていて、いつもくださる。いつも頂くので恐縮していると「どうせ食べきれんのやから」と言われる。去年旦那さんを亡くして一人暮らしのIさん。お言葉に甘えて二つとも頂く。ずっしりと重く食べでがありそう。獲りたての冬瓜には表皮に細い針のような毛がびっしり。素手で抱えるとチクチクする。この毛を洗い流してから包丁を立てる。
 冬瓜の句を作ろうと呻吟したが出来ず。

 プールの一般開放が再開。ほぼふた月ぶり。いろいろ誤魔化してやっと17本。気持ちが良かった。帰り道、長良川の堤防周辺に秋茜の群舞。
 明日は二十四節気の一つ、「白露」。「大気が冷えてきて露を結ぶころ」とのこと。



     石垣に混じる墓石露けしや