『守銭奴の遺産』 イーデン・フィルポッツ 著 木村浩美訳
著者の『赤毛のレドメイン家』が非常に面白いと阿刀田さんが書いておられたので、市の図書館を当たったが、なかった。(後で県の図書館にあることが判明)代わりに出てきたのがこの本である。
密室殺人である。犯人らしいのは目星がつくが、密室殺人のカラクリをどう解くか。それだけで最後まで引っ張って読ませる。断罪されぬ犯人とは意外でもある。理屈ぽい結末をどうとるかといえば、まあまあであろうか。
『将軍の都の客人』エイミー・スタンリー著
少し前、新聞の書評に取り上げられ、ネットのallreviewsでも、歴史学者の磯田さんが取り上げていた。アメリカ人の学者のよる江戸に生きた娘の話で、なかなか面白そうだ。市の図書館にも県の図書館にもなかったが、お隣りの岐阜市の図書館にあった。夫がそこの貸し出しカードを持っていたので、予約をしておいてくれ、やっと順番がきた。車に乗れぬ当方の代わりに、暑い中を借りてきてくれたので早速読まねばならぬ。他にも読みかけの興味深い講談社現代新書『戦中派』があり、優先順位をどうするか。読みたいものがないと思っていたのに、急かされることになった。
夏草や手入れ届かぬ田や畑
昔と比べると放置された田畑が目立つ。江戸末期日本に来た西洋人は、手入れされた田畑の美しさをまるで庭園だと書いていた。子供の頃でも苗の伸び揃った夏の青田は一段と美しかったように思った。それに比べると今は景色が荒れている。放置された田や畑は一年で背丈を超す草が茂り、二三年もすると立派な木も生えている始末だ。


