夏至

『資本主義を半分捨てる』 青木 真兵著

 Tから回してもらった本である。著者の伴侶である青木海青子さんの『不完全な司書』を読んだことがある。奈良県東吉野の山奥で、人文系の私設図書館「ルチャ・リプロ」の日々をすずやかな言葉で綴った本であった。一方、この本はその活動の裏付けになった考え(思想)を詳しく述べたものである。

 題名がいいではないか。資本主義のシステムや発達したテクノロジーから抜け出すことはできないが、適度にその恩恵を受取つつ、自分らしい暮らしをつくる。自分らしい暮らしとは、自分がちょうどよいという暮らし、つまり自己ニーズにかなった暮らしで、他人の評価(他人のニーズ)は問題としない。

 こんなことを青木さんはもっと詳細な論理で述べて、その考えの実践として私設図書館を開かれ、他にも「オムライスラヂオ」という関係づくりの実践もされている。

 この本は若い方向けの新書で、生きづらさに悩む人にはいい案内書になるだろう。一方、毎日自己ニーズだけで暮らしているオバアには、その暮らしぶりを認めてもらえたような一冊でもあった。

 

                    小雨中走る人あり夏至の朝

 

     本日夏至。朝は降ったり止んだりの小雨。一昨日は岐阜の気温が全国一位。昨日は雨にもかかわらず冷房のいる蒸し暑さ。さて、今日はどうでしょうか。NHKの防災アプリが、市に「熱中症警戒警報」が出されたと伝えてきた。