秋深む

『その裁きは死』 アンソニーホロヴィッツ著 山田 蘭訳

 気持ちのいい陽気が続く。半日は家事で奮闘するのだが、午後は陽だまりの安楽椅子でミステリー三昧。「バアサンだなあ」と家人に言われる。何とでも言ってくれい。これは至福の時間でござんす。

 さて、ホロヴィッツホーソーンホロヴィッツシリーズの二冊目。(すでにもう一冊でているようだが、図書館にはまだ入っていない。)先の『メインテーマは殺人』は、最後まで緊張感に満ちた面白い話だったが、これも期待させる書き出しだ。

 被害者はセレブを相手にする離婚調停専門の弁護士。殺害現場にのこされた「182」という数字は何を意味するか。登場人物の一人に日本名を持つ女性が登場、彼女が「俳句」も詠んでいるという設定も興味深い。

 ところで、ミステリーを読み出すと他の本は読めないというのは吾輩だけだろうか。

 

 庭の無花果が一度にたくさん採れたので、ジャムとコンポートにする。無花果はもともと甘いので、レモン汁をいれてもかなり甘い。酸っぱいヨーグルトに添えると合う。

 一人出かけたジイサンが「白いクリスマスローズ」の苗を買ってきた。実は先日草と一緒に抜いてしまい、バアサンに箒でお尻を叩かれたのだ。草抜きを怠けていたのも悪いが、寒い頃一番に咲く白の花だっただけに残念、目印もあったのにと怒られたせいだ。今年は花は望めないが、まあ許してしんぜましょう。

 

 

        秋深むずらりと並ぶ晴れマーク