秋雨

『メインテーマは殺人』アンソニーホロヴィッツ著 山田蘭訳

 久しぶりに終日雨。気温が上がらずずっと暖房を入れている。暖房の部屋で手にするのは、久しぶりにホロヴィッツだ。朝から読みはじめてまだ終章にいたらずだが、面白い。既読のホロヴィッツ作品では一番ではないだろか。

 著名なスターの母親が絞殺される。なんと当日彼女は自らの葬儀の契約をすましていたのだ。怨恨か物取りか、捜査に乗り出したのはロンドン警視庁を首になった変人の元警部。

 今回は、作品に筆者が登場する。筆者が遭遇した「犯罪実話」の形式だ。割と最近の作品だから、イギリスの現代社会が反映されている。たとえば、「ポリティカル・コレクトネス」の重要さも語られたりしている。このへんは日本でも厳しくなってきてるが、イギリスほど敏感ではないかもしれない。

 あと少し、楽しみが続く。

 りんごの取り寄せの一回目に紅玉が入っていたのでに、一部をりんごジャムにし、一部でアップルパイを焼いた。市販のパイシートで簡単に。焼き立てのアツアツは美味しい。

 

 

 

      秋雨や鉄扉を閉ざす石の街  

 

 

              三十年も昔、雨のロンドンを歩いた時の俳句。