草の花

『国語教師』 ユーディット・W・タシュラー著 浅井 晶子訳

 久しぶりに時間を忘れて読んだ。中国文学者故井波律子さんのお薦め本である。帯に「(2014年)ドイツ推理作家協会賞受賞作」とあるが、いわゆるミステリーではない。深い愛の物語なのだ。が、話が進むにつれて真実が明らかになっていく点では、ミステリーの要素は大きい。

 同じ帯から引用すると

「かつて十数年を共にし、16年ぶりに再会した50代の男女、作家の男は語る、自分の祖父を主人公にした物語を、国語教師の女は語る、「私」が若い男性を軟禁する物語を。ふたつのフィクションはそれぞれの過去を幾重にも謎めかせ現在のふたりへと繋がっていくー」

 詳細に触れると、読み進む面白さを損ないかねないので、詳しくは書かない。だだただ実に面白く、最初にも書いたように時間を忘れて読んだ。

 テーマのひとつに「人生の選択」がある。人生を振り返って、あの時こうすればよかったかと思う「選択」である。様々な選択の結果、今があり、違う選択は違う人生となったかもしれない。私自身はどうだろう。成り行きに任せて選択してきたきらいはあるが、概ねこれで良かったのではないか。彼と彼女はどうだったのか。それは読んでのお楽しみ。

 

 

 

       放棄地の胸まで伸びて草の花

 

 

 

 

 サボテンの植え替えをする。連れ合いが、知り合いから100均で買ったらしい大量のサボテンをもらってきた。窓辺に置いておいたらすっかり大きくなって、植え替えてやらねば気の毒という状態に。「植え替えてやったら」と言ったら「任せるわ」ですって。「サボテンなんて可愛いと思わない。何でもらってきたのよ。」とブウブウ言いながら植え替え。トゲがチクチク痛く、手間がかかって疲れた。結果は以下のとおり。