『ウマし』 伊藤 比呂美著

 伊藤さん好きのTから回ってきた。こちらも好きだからすぐ読む。難しいことはなんにもない。好きな食い物、懐かしい食い物、嫌いな食い物にまつわるエッセイ。別の本で、検診の結果「食べすぎ」と一刀両断にされて落ち込でおられたが、なんのなんのなかなかのこだわりだ。

 こちらの食欲を刺激されたのは、「おにぎり」と「ホットケーキ」。どっちも最近食べてない。外での「ホットケーキ」なんて、半世紀以上も前の高校生の頃の思い出。パーラーという高校生も入れそうな店では、「ホットケーキ」か「クリーム蜜豆」が定番だった。そう、郷愁のホットケーキ。

 おにぎりならコンビニのパリパリ海苔ではなくて、時間がたって海苔が湿ったものと伊藤さん。確かに湿った海苔のかおりが懐かしい。朝に作って昼に食べればいいようなものだが、これが出来ない。要するに面倒なだけなのだが。

 京都の「粉山椒」に痺れたとあったから、ネットで注文してみた。生産が減っているので一回の注文でひと缶だけとあった。家の山椒の木にも実らしきものができるのだが、いつも落ちてしまう。生産が難しいのかもしれない。

 伊藤さんはあんこが大好きのようだが、あんこと言えば、豆である。この所ずっと探しているが、どこにも売ってない「紫花豆」。これもこの際注文する。長野産と北海道産で大きさがも値段も随分違うが、さんざん迷ってまずはお安い北海道産。良ければ正月には長野産を。こちらも生産者が減って希少価値らしく、そのころには売り切れてないかもしれない。

 

 昨日、今日と激しい雷雨。樋が受けきれずナイヤガラの滝になっている。

 

  

 

 

 

        雷や鴉シャワーを浴びるごと

 

 

 

ウコンの花

ゴテチャ