桜海老

NHKスペシャル 見えた 何が 永遠が 立花隆最後の旅』

 この4月30日は立花さんの一周忌に当たるらしく、親交のあったデレクターによる追悼番組である。死の半年後、知の巣窟ともいう「猫ハウス」の書棚が、きれいに空になっていた。それに驚いたところから話は始まる。

 「知の巨人」といわれた立花さんは、生涯をかけて何を知ろうとしていたのか。ある人はそれは「見当識」だという。つまり我々人間はどこからきて、今どこにいて、どこに行こうとしているのか。この問いを追究するために彼は宇宙を対象とし、人間と猿を、生と死を、文明と非文明を対象とした。「ビックバンから始まる歴史を全部書きたい」そう語る姿も紹介されている。

 私は立花さんの本はあまり読んでいないが、「死ぬとき人は何を見るのか。死後の世界はあるのか。」という臨死体験に取材した本はいくつか読んだ。この問いの結論は、この番組でも紹介されているが、それは「死んだ物質は無に帰る、意識みたいなものは全く残らない」というものだ。

 人間は死ぬように運命づけられている。しかし、ここの命は「無に帰る」が、永い命の進化の連続帯の一部として未来に繋がっていく。「命はいくつもの命に支えられて命の連環帯をつくり、命の連続帯の一部として自分がある」。

 墓も戒名もいらない、遺体は塵として捨ててほしいと遺言されたそうだが、自分の命が次の進化の一部になれば本望だということではないかと、番組制作者は語っていた。「超進化」という言葉も出てきたが、「人類全体が一体となって思考する日が来るだろう」と人類の未来に前向きだったのは意外だった。

 

 相変わらず本が読めてない。日曜版の読書欄で知った田尻久子さんの本『橙書店にて』を読んでみた。どんどん人の環ができる人だなあと感心はしたけれど・・・。

 先の「静岡への旅」で買ってきた桜海老で、炊き込みご飯とかき揚げを作った。半干しの海老だったので炊き込みは今一歩だったが、その後スーパーで乾燥桜海老を見つけた。これで作りなおして大正解、香り高いご飯ができた。「桜海老」は晩春の季語と知って一句。

 

 

 

       香ばしさ満ちてご飯の桜海老

 

 

 

カモミール

チャイブ

ミント

ローズマリー

セージ

タイム

パセリ

マジョラム

 

 うちのハーブ畑。この他イタリアンパセリレモンバームあり。連れ合いが作ってくれるのだが、ちっとも利用できていません。