『ねこのほそみち』 堀本 裕樹・ねこまき著
たわいない本をとお笑いめさるな。実に楽しい本でした。右ページに猫の俳句と堀本さんの鑑賞文。左ページにねこまきさんの猫マンガ。絶妙な取り合わせで夢中でページを繰りました。全部で89句。龍太さんもあれば、楸邨さんの句もあり。一茶も永田耕衣さんも。ねこまきさんのイラストの猫たちが実にいきいきしてこれ又良し。言葉で説明しても可愛さは伝わらないので、図書館にでもあれば、ぜひ手にとってください。
猫って愛されてきたのですね。犬の俳句はここまではないでしょう。拙句にも猫の句はあります。ちょっと自慢めきますが、新聞俳壇にとられた自信作の一句。
殺生をやめられぬ猫蜥蜴出づ
今頃蜥蜴が出だすと、必ず捕獲して見せに来てはいたぶっていました。そんなに殺生したら後生はよくないよと諭しても、効き目なしでしたね。
今日の掲載句も先に載せたことがありますが、あるお宅を訪問したときの体験。「仔猫」ですから晩春です。
一匹ぐらいどうぞと仔猫抱かされる
いつもの猫チャンたち
今年は緋牡丹が九花、薄桃が五花。ちょっと咲きすぎです。