春うれひ

『北条氏と鎌倉幕府』 細川 重男著

 「鎌倉殿と13人」を見ている。おぼろげにしか知らぬ歴史を、おさらいしようと借りてくる。

 読めば読むほど凄惨な時代である。結局頼朝の兄弟やら子はみな悲惨な死を遂げ、頼朝の家系は断絶。合議制のメンバーたちも何人かが誅伐される。この暗さを一体三谷さんはどう描くのだろう。

 さて、この本のメインテーマは「北条氏はなぜ将軍にならなかったのか」ということで、義時後の時代、時宗についても話は続く。

 

 一昨日、二年ぶりに旧友に会った。高校以来の古友達である。「四十の大台を超えた」とか「とうとう還暦か」と言い合ってきたのに、今や「残りは十年」と言い交わす歳になってしまった。彼女の車に同乗して木曽川堤の桜を見てきた。早咲きの避寒桜や枝垂れ桜がすでに咲き誇っていた。彼女は去年まで共に愛でた人を失い、「様々なこと思い出す桜」であったことだろう。

 

 

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 「早足で歩くと脳内の血流が盛んになって気分が好転する」と本で読み、かかりつけ医まで往復3・5キロ。いつもより早足を心がけた。午後は図書館に予約本を受け取りにバスで。一日で8000歩である。さすがに昨夜はよく眠れた。

 

 

 

       早足で歩き吹つ切る春うれひ

 

 

 

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