余寒

『おやつ泥棒』 アンドレア・カミッレー著 千種堅

 相変わらず春の気配は遠い。立春後にも何度も雪が舞う。今年初めてのダウン。いつもと全く同じ、高熱と胃腸障害というパターンで、念の為車の中で待機してpcr検査というのも、いつもと一緒。幸い今回も陰性であった。大事な無料検査キットを、これで三回も無駄に使ったことになるが、当人としてもどうしようもない。腸が短くなった分、多分免疫力が落ちているのだろうと考えるしかない。以前は滅多に発熱などしたことがなかったことを思えば。

 今日は2022・2・2で猫の日とか。やたらと猫の話題が多い。昨日回復期でダラダラするままBS映画で『ボブという猫』を見た。猫好きにはこたえられない映画だったが、それだけでなく社会派映画としてもなかなかよかった。これは実話だそうで主演(?)の猫はその当事者(猫)らしい。茶トラのオスで、我が家の亡きノラッチに似ている。(飼い主の贔屓目)これが、立派な演技者で感心した。検索したら今月に『ボブという猫 2』が公開されるらしい。今朝、連れ合いに「猫、飼いたいな」といったが、無視された。

 さて上記の本だが、イタリアのミステリーで、先に読んだ本と同じ書架にあったので借りてきた。シチリア島の警部モンタルバーノが活躍する話である。イタリア語の名前や地名がトシヨリの頭にはなかなか整理されにくかったが、まあまあであった。今どきらしく、かつイタリアらしく、チュニジアからのテロリストが関わってくる。食道楽らしい警部の好む料理が美味しそう。ビンナガマグロの甘酢味とか、メルルーサのアンチョビソース、メバルとポテトのパイ、魚とタマネギ唐辛子、クミンとコリアンドロのミートボール。イタリア人は魚が好きなんだなあ。もう一冊借りてあるので、どうするか。

 いよいよロシアの侵攻か。いやだなあ。

 

 

 

 

       きな臭きニュースが流れ余寒なほ