どんど焼き

『ドク・ホリディが暗誦するハムレット』 岡崎 武志著

 春陽堂書店のウェブで連載されている「オカタケな日々」はいつも愉しみに拝読している。この本はそれを纏めたもので、既読の部分もあるが応援の気持ちでTが買ってきた。オカタケさんのは、文章が上手いのはもちろんだが、気取らなさが一番で、好感がもてる。加えて横溢する好奇心が元気づけてもくれるのだ。

 この本も食あり、旅あり、音楽あり、映画あり、本ありと実に多彩。食といったところで「駅前の立ち食いそば屋」(この本にはなかったが)の食べ比べ、旅は格安切符の利用といったところで全く気取りがない。だが、Tにいわせれば「本当の実力者」なんだそうだ。

 「日々生きていくことは大変なこと」で、「何もしなければ海の底へ引きずり込まれてしまう。そこを何とか、ひと掻き腕を動かすことで浮上していく」この「『ひと掻きが』が好奇心」だとオカタケさんは書かれている。なるほど、なるほど、ガッテン、ガッテン。

 寒い日が続いて、感染が再々再々再々拡大して、海の底に引きずり込まれそうな毎日、何とか「ひと掻き」しなっくちゃあ。

 

 

 

 

       餅焼いて無病息災どんと焼き

 

 

 昨日は左義長。昔は当地では小正月の行事だったが、今は近い日曜日に変わった。護符やしめ飾りを燃やした燠で餅を焼いて食べると病気避けになるという。連れ合いが焼いてきてくれたのですこし固い餅を家族で齧る。いつも誰かと世間話をしてくるのだが、今日は話す相手がいなかったと早い帰宅。世代交代が進んでるのかしらん。

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蝋梅

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はだれ雪

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