冬の空

『寡黙なる巨人』 多田 富雄著

 12月8日、開戦日の前後に新聞やテレビで戦争に関する特集が組まれていた。この老人がいまさら開戦の詳細を振り返って意味があるとは思えないのだが、知らなすぎることが多いと加藤陽子さんの本を借りてきた。『戦争まで 歴史を決めた交渉と日本の失敗』である。対象が高校生諸君とあるので読みやすいと思ったのだが、さにあらず。苦戦してページが進まず、半分でついに中断する。上記の本を手にし、加藤さんの本は後日に回すことに。

 さて、多田さんの本は、前回同様闘病中の話である。歩くことも話すことも食べることも困難になられた筆者だが、きついリハビリを経て、身内にかっての自分ではないが何か力強い「寡黙な巨人」が生まれでてくる実感を持たれた話である。多田さんはこの「寡黙な巨人」と共に新作能も書かれたし、リハビリ日数制限の反対活動もなさった。

 リハビリ日数制限は、調べてみるとやはり医療保険では上限180日のようである。要介護の認定を受けた人は介護保険を使うようだが詳細はわからない。多田さんの苦労は無駄になったのであろうか。

図書館から予約本の受け取り可メールが入ったので出かける。思ったより暖かい天気だったのでコミュニティバスを利用、図書館の玄関前まで行ったら臨時休館だった。前にも同じような間抜けた出来事があったのにまたまたである。公園の写真だけ撮って帰ってきた。

 

 

 

 

        鳩の群れおおきく旋回冬の空

 

 

 

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どんぶりでお食事中です。