渡辺省亭展(岡崎美術博物館)に行く
ひと月ほど前NHKのお昼の地方番組で、この展覧会のことを知った。興味をそそられたがコロナのまん延防止中で、外出は無理かと思っていた。その後夕刊で高階秀爾さんがこの人に触れているのを読み、ますます気になったがあいにくの雨続き。やっと開期末になり(明日までである)念願がかなったというわけだ。
全く知らない人であったが、実に素晴らしかった。精緻、瀟洒、華麗・・・かなりの数があったが、「花鳥画」が一番だった。小さな花びらや飛び散った花粉までも精密に描き込まれている。魚を取ったかわせみの一瞬の動き、小動物のふわふわとした毛ざわり、水ごしにゆらりとうごめく鯉の姿、感じいったものを上げていったら切りがない。女人画もいくつかあったが上村松園を彷彿とさせる美人画である。
やや密であったのはしかたがなかったが、今日は眼福のひと日であった。
白鷺の白が一点青田風