『植物は<知性>をもっている』 ステファノ・マンクーゾ+アレッサンドラ・ヴィオラ マイケル・ポーラン序文 久保耕司訳
「植物に知性はあるのか」この問に対する答は「植物は人間の能力をはるかに超えている」というものである。
この地球で植物はおよそ三十億年前に現れたのに対して、人類が二十万年以上前に生存していた痕跡はないそうだ。つまり人間はずっと後輩にもかかわらず植物を見下してきた。植物に酸素も食料もエネルギーも精神的慰安すら授けられながらである。
植物と動物では、「定住する」か「移動するか」の生活スタイルの違いが、大きな進化の違いとなった。動くことのない植物は攻撃からの消極的抵抗の方法として、動物とは違った身体構造をもった。つまり身体の一部を捕食されても生き延びることができる身体構造である。(モジュール構造)
植物は人間がもつ五感のみならず、人間にはないさらに十五の感覚を持つ。それらは動物のように一部の器官と脳に特化されているわけではない。が、「根」がかなり重要な働きを持つ。
我が家の牡丹は今年はひとつも花をつけなかった。去年咲きすぎたせいで株が弱ったのか、お礼肥をやり忘れたかとも思った。ふと、一緒のブースに植えられているユリがこの一二年やたらと元気がいいので、そのせいかも知れないと考えた。ユリたちとの根のせめぎあいで、牡丹たちが負けているのかもしれない。
動物と同じように、植物に関しても「生命の尊厳」を認める動きがあるという。異議はないが、だからといってやたらはびこる草とは戦わないわけにはいかない。
窓から一望するこの季節の緑の美しさ。たしかに植物には感謝感謝である。
植物は〈知性〉をもっている 20の感覚で思考する生命システム
- 作者:ステファノ・マンクーゾ,アレッサンドラ・ヴィオラ
- 発売日: 2015/11/20
- メディア: 単行本
やっとワクチン接種日が決まった。わが市は高齢者の内でも年齢順なので、昨日になってようやく予約が出来た。つれあいも私も二回目が終わるのは7月になってである。
真っ白な花ほろほろと梅雨晴間
ハシドイ ふきのとうさんに教えていただきました。四弁の花びらと二本の雄蕊が決め手でした。。