漱石忌

変貌する「ふるさと」

 今日の新聞の投書欄、森永卓郎さんが「定年後をどうしますか」という記事で、こんなことを書いておられる。

「私のお勧めは小規模農業。畑は30坪で十分です。野菜など自分用につくれば、年金が今後減ってもやっていけます。地産地消ならぬ『自産自消』です。」と。

 実際森永さんは、「地方の県庁所在地やその周辺」つまりトカイナカで農業を始めておられるようだ。我が家は30坪ほどではないが(100坪くらいかな)まさにトカイナカで「自産自消」、夫の生きがい(?)にもなっているようで我が意を得たような話である。

 しかし、今日の話題はそのことではない。この辺りはトカイナカで過疎になるどころか住宅が増えている。ハザードマップを見ても大きな災害への不安はなさそうだし、暮らしにもまあまあ便利、下水もちゃんと完備したし、病院の数も多い。その割には値頃感あるのかどんどん住宅が増えて、藪や水田や畑も少なくなっていった。まあ、それは良しとしよう。ところがである。さらに便利にするために大きな道路を通すという。町内を分断するような道路だという。いつもの散歩道をダーッと横切る道路らしい。やけに測量をしているなあと見ていたら、一昨日地権者を集めて説明会をしていた。こちらの論理に説得力があるわけではないが、実に淋しい。感傷だろうか。

 色鉛筆で記憶にあるふるさとの景色を描いておいた。暗くて怖くて走り抜けた鎮守の森の側を車がビュンビュン走り抜けるなんて信じられない。

 

 

 

 

         人よりも猫に出会ひし漱石忌

 

 

 

 

f:id:octpus11:20201210171203j:plain

f:id:octpus11:20201210171225j:plain

f:id:octpus11:20201210171249j:plain

散歩中、七匹出会ってどうにか撮れたのは三匹。岩合さんのようにはいかない。

f:id:octpus11:20201210171706j:plain

この子も今日出会った子。ちっとも逃げないので不思議だった。