冬の蝶

『用事のない旅』 森 まゆみ著

 森さんは一人でふらりと旅にでることが流儀らしい。事前にガイドブックで下調べもしないし、定番の名所旧跡にも行かないとおっしゃる。こういう自立した人に比べると私なぞは情けないかぎりで、いつも家族にくっついての旅であるし、何よりしっかり下調べもする。同じ場所に何回も行ける身分ではないから出来るだけ見てこようというさもしい根性もある。主にあちこちに出かけたのは自営業をしていたこの十五年ほどで、この本に出てくる土地も八割方は廻った。ところが今年はコロナである。またそれ以上に闘病の一年だったので全く何処へも出かけられなかった。こんな年は何年ぶりだろうと思いながら、それでも来年に向けてウオーキングだけはしている。

 今朝はこの冬一番の冷え込みでいよいよ冬の到来である。寒くなってもふわふわと飛んでいる黄色い蝶が目立って不思議に思い調べた。モンキチョウではなくキチョウということがわかった。成体で冬越しをするらしい。小さな生き物なのに健気なものである。夕方になると日当たりのよかった草葉の陰で眠っているようにじっとしている。

 今日の散歩ではカワセミも見たがさすがに私のカメラでは無理であった。

 

 

 

 

       シンクロをしてペアダンス冬の蝶

 

 

 

 

用事のない旅 (わたしの旅ブックス)

用事のない旅 (わたしの旅ブックス)

  • 作者:森 まゆみ
  • 発売日: 2019/01/21
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

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カルガモ

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