日記果つ

『世界一周恐怖航海記』 車谷 長吉著

 「世界一周」という惹句に惹かれて読んだ。船旅で世界一周とは車谷さんは随分お金持ちだなあと思ったのだがこれは豪華客船の旅ではなかった。ときどきポスターを見る「ピースボート」というもので割合に庶民的な感じだが、最も安いわけではない。周遊したのも南半球中心で(船で地球を一周するならそれしかしかたがないのかもしれないが)ヨーロッパや北米、オーストラリアなどへは寄らない。三ヶ月間の船旅である。

 基本的に紀行文は好きだから最後まで読んだが、どうもこの著者は好きになれない。執着心の強い人だなあと思う。愚かしい自分が嫌いなのは勝手だが他人を見る目がいつも意地悪い。美人以外はいつも悪く言っている。

 この人は当方と同年生まれだということを初めて知った。この前読んだ村田さんも同い年で終戦の最も出生率が低かった年なのに珍しい。しかし車谷さんはすでに亡くなった。この本でも再三「嫁さんより先に死にたい」と書かれていたから本望だろう。一方村田さんは癌を克服されたという。

 

 病院にipadを持って行こうと思い立ち中古で購入しました。私はガラケーなので、Tに頼みオークションで安くかってもらったわけですが、これでネットを見る環境は整ったので病院でも愛読しているブログは拝見出来ると思います。

 今年も拙い日記にお付き合いくださいましてありがとうございます。どうぞよいお年をお迎えください。

 

 

 

 

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世界一周恐怖航海記

世界一周恐怖航海記