牡丹

 久しぶりの雨なのだが牡丹にとってはあいにくの雨。朱紫が六花、薄紅が一花咲いて雨に打たれてすっかりしおたれている。今日咲いた薄紅はさすがに哀れで切ってきたが、朱紫はこれでお終いだろう。

 終日の降りなので縫い物をして過ごした。昔、姉が買い溜めておいた布をよこした。姉の好みの派手な色や柄が多く到底自分の好みではないと思っていたのだが、歳になると派手な色がいいのだという。白い髪で暗い色のものを着ていたら「全く婆さんだ」とはH殿の言葉。ピンクのベストを着ていたら「それが似合う」というので、件の布からピンク地で縫うことにした。他人から見ればちんどん屋かもしれぬ。どちらにしても外出には無理だ。

 老人が老人らしくあることは自然であると思うし、ことさら若作りをしようとは思わないが、汚く見えるより明るい色で明るく元気に見えるならそうしたいと思う。お昼のテレビで「健康体操」なるものを紹介していたが、毎日いくつか体操をしている。みんなちょっとした「ながら体操」のようなものでたいしたことではないが身体を動かす機能を錆びつかせないために。それでも柔軟性もバランス感覚も悪くなった。

 明日・明後日は続けて病院で検査で結果は連休明けとのこと。そういえば平成ももう少し。

 

 

 

 

        ぼうたんや気のやすらまぬ空模様

 

 

 

 

f:id:octpus11:20190424212556j:plain