春耕

 十年ぶりぐらいに旧友と会う。彼女は昔の職場の同僚で私より九歳ほど若いのだが気立てのいい人でよく気が合った。最近はご無沙汰していたのだが年賀状でこちらの罹病を知って連絡をくれた。久しぶりに随分おしゃべりをして私としては二つの教訓を得た。一つはもっと歩かなければいけないということ。何でも彼女は毎日一時間ほど歩いているらしい。真夏以外はもう一年以上も続けているというから感心だ。もう一つはものの整理。勤めていた頃のスーツなどはみんな捨てたというのである。整理整理と言いながらなかなか実行出来ない身には羨ましい潔さだ。

 

 ところで我がブログについてだが「何だか難しそうな本の話ばっかりで読めなかった」と言われてしまった。難しい本はないのだがまったくひとりよがりであることは事実。いつもこんなブログを読んでくださる方には感謝しきれないほどありがたい。改めてありがとうございます。

 

 そこで今日は本ではなく料理についての耳寄りな話を。もっともこれは『暮しの手帖』2・3月号の受け売りである。

 この本に肉の「塩糖水漬け」が紹介されている。肉を塩糖水に三時間から一晩漬け込んで置くだけで旨味ややわらかさがぐーんとアップするというのである。早速あのパサつく鶏の胸肉でやってみた。とても胸肉とは思えぬ美味しさでこれはおすすめである。

 塩糖水の作り方は

  水100cc

  塩小さじ1弱

  砂糖大さじ2分の1  をビニール袋に入れて肉(250グラムぐらい)をマリネするだけ。時間は三時間以上一晩くらい。もっと後に調理するときはマリネから出して冷蔵庫で3日間は保存できるそうだ。本には鶏肉・豚肉などマリネをした肉の料理も紹介されている。

 ところで、もうひとつ耳寄りな話があるが疲れたので今日はおしまいにします。

 

 

 

          春耕やつかず離れず鵙一羽

 

 

暮しの手帖 4世紀98号

暮しの手帖 4世紀98号