年の暮

 ついに雪が降った。初雪は昨日未明らしいが、ほんのちらついた程度であり実質的には今日が初雪だ。報道では岐阜市は7センチと言ってたが、我が家では5センチぐらいかしらん。

 昨日本家から正月用の花を貰ったので花を活け墓参りもしようと思っていたのだが予定変更。雪を見ながら豆を煮る。豆の煮える香りというのはいいものでなんとなく迎春気分が満ちてくる。

 今日の新聞の読書欄は恒例の「書評委員の選ぶ3点」というものだったが既読書は1冊しかなかった。それも途中で放り出した『ハレルヤ』だったのでがっくり。

 今年の既読書は73冊で去年と比べると20冊ほど少ない。中身の質もあるから一概に数だけで比べられないが今年は大病もしたからしかたがないところか。私の3点は『流れる星は生きている』と『たそがれてゆく子さん』と『狂うひと』かなと思う。

 年の瀬から正月の間何を読むか考えていたら、やはり読書欄に出ていた角野栄子さんが気に入った1冊にカポーティの『おじいさんの思い出』を上げておられたので、またTの本棚からカポーティ『誕生日の子どもたち』を拝借してきた。迎春準備やら来客やらでさてさてどれほど読めましょうか。

 いつも拙い繰り言を書いておりますが、お読みいただいたり励ましのお言葉をいただいたりとトシヨリの生きがいになっております。来る年もよろしくお願いいたします。よいお年をお迎えください。

 

 

 

 

     二階まで豆煮る匂ひ年の暮

 

 

 

 

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