百合

羊と鋼の森』    宮下 奈都著

 帯に「史上初!堂々の三冠受賞」とある。どんな本かと興味をもって読んだ。内容はピアノの調律の仕事に魅せられた青年の成長譚ともいうべきものだ。主人公の彼は純粋で今どき珍しいような青年で周りの人々にも愛されている。悩みはあっても煩悶も葛藤もないという世界でひたすら美しい音を追い求めていく。こんなふうにまとめてしまうと身も蓋もないのだが私にはちょっと退屈だった。まだ同じ著者の『静かな雨』のほうが余韻があったような気がする。

 

 昨夜のW杯は見ないと決めて寝たのだが、結局家人の声で目が覚め結果を知ることに。

一挙に暑くなり何だか蝉の鳴き声も耳にした。聞き慣れない声だが蝉にまちがいなさそうでいよいよ夏本番の気配。

 少しだけ元気が出てきて布つなぎなどパッチワークのまねごとのようなことを始めた。体調がよくなれば自然にやりたいことがでてくると、ふきのとうさんに教えていただいたとおりである。

 

 

 

 

     熟年は遠く過ぎたり百合匂う

 

 

 

 

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羊と鋼の森

羊と鋼の森