みどり

 庭の山椒の実を獲る。といってもほんの四・五十粒ほど。この山椒は鳥たちの贈り物で、新芽は木の芽味噌などによく使わせてもらっているが、実をつけたのは今年が初めてだ。うちの木には実がつかないものだと思っていたがどうやら実をつけつまでには歳月が必要だったらしい。五・六月に収穫とあるので今日獲ってみたのだが何かにするにはあまりにも少ない。こうなごと一緒に焚いて佃煮にしてみた。ほとんどがこうなごなのだが、なにかの拍子に山椒が交じりぴりりと香る。

 

 きょうはもうひとつの鳥の贈り物の枇杷も初取り。こちらは鴉と競争である。去年ほど多くはないのでコンポートは無理だが食後の果物ぐらいにはなる。

 

 スーパーには「らっきょう」も出だしたのでこちらも早速購入。一年おきの行事だが、らっきょう漬けもしなければと思う。

 

 ひと月以上に渡った抗がん治療がやっと後、少しとなった。治療が終わったからといって副作用がすぐに解消されるわけではないが先が見えてきたのは嬉しい。そしてなによりも治療の効果がでれば言うことなしなのだが、それはすぐにはわからないらしい。

 眠ってばかりいないで多少本でも読めるかしらん。

 

 

 

 

     うたたねの夢の中までみどりかな

 

 

 

 

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