『俳句で夜遊び、はじめました』 岸本 葉子著
入院中はコメント欄でおなじみのこはるさんの体験に習って、須賀敦子『コルシカ書店の仲間たち』を再読、その透明で感情を抑えた文体に随分慰められた。もう一冊読んだのは白洲正子『近江山河抄』でこれはやや粘っこい文体ながら、記憶に残る風景を思い出してはそれなりに楽しんだ。
帰宅してからはともかく気楽に読めるものを、と思って読み始めたのがこれ。岸本さんのことはよく知らなかったのだが最近テレビ俳壇などで随分ご活躍らしい。「夜遊び」と名うってあるだけに夜の句会のお話で、句会の楽しい側面がよくでている。読んでいて旧知の句仲間の名前がでてきたのにはびっくり。岐阜の鵜飼や白山長滝神社を吟行するくだりでである。旧知の二人というのはいずれも男性で、当方より若い。ご一緒していた頃もなかなか野心的な俳句を詠まれる二人だったから、今でも意欲的なのであろう。
下の孫が中学生になった。甘ったれだと思っていたのに見舞いに来てくてた時に、薄っすらと生えた髭を発見。いやいや子供の成長は早いものです。
少年に薄き髭生え蝌蚪に足
蝌蚪・・・オタマジャクシ
- 作者: 岸本葉子
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ブルーベリの花