風もなく陽射しあり。少しずつ身体を動かすかという気にもなり散歩をする。たいした距離ではない。我が家の隣を流れる川に沿って三十分ほど。カルガモ、ヒヨドリ、ジョウビタキ、シロハラ、カワセミ、スズメ、カラス。散歩の間に出会った鳥たちである。温いというのは鳥たちにもわかるのであろう。
金子兜太さん逝去。いつだったか「私は死なないような気がしている」と言われていたが、やはりそうはいかなかった。亡くなった親しかった人々の名前を順に唱えるのがお経代わりの日課だとも言われていたが、その最後尾に連なられたということか。骨太で土着的原始の匂いのする俳句であった。合掌礼拝。
あたたかや鳥は水浴びくりかえす