おはぐろ

 今日6月22日は、当市の「平和の日」。72年前大規模な空襲を受けた日である。今でも基地の町だが、かっては陸軍の飛行場とそれに隣接して軍需工場があった。米軍はそれを狙って空爆をしたわけで、工場の従業員や動員学徒169名が犠牲になったという。大規模な空襲は29日にもあり58名の死者を加えている。いずれの場合か父も間近で遭遇したようで、側溝に伏せて難を逃れたという話を聞いたことがある。この後7月9日は岐阜市の空襲。死者は818人。1944年から1945年の終戦まで日本中が空爆されたわけで、無辜の民の犠牲は50万とも100万とも言われる。要は死んでしまった人々を正確に数えることはできないのだ。これ程の犠牲を払って今があると思えば、安寧に逆行する最近の様々な動きは全く認められないと、オバアはやきもきする。
 明日は「沖縄慰霊の日」。夏は、死者たちのことを考えずにはいられない。




     おはぐろの声もあげずにじゃんけんす