埋み火

 昨日は「阪神・淡路大震災」から二十二年。すでにふた昔かと思うが、忘れられぬ思いを新たにされた人も多いと思う。昨日が「防災とボランティアの日」となったのも、あの震災がきっかけになったにちがいない。
 さて、そのボランティアをH殿が始めた。昨春に本業を止めてから、頼まれた仕事を週二回ほどやってきたのだが、それも終わって暇になったところにお手伝いのお話がきた。NPOに携わっているお坊さんからである。そのNPOは「生きにくい若い人たちが農産物を育てながら自立の道をさがす」というもので、この前読んだ本(「おとなの始末」)で落合恵子さんが将来的な夢のひとつと書いていたことと同じだ。活動自体はとても意義のあることだと思う。H殿に何が出来るかはまだわからないが、まずは様子見である。この前は畑の手伝いをして出荷出来ない規格外のほうれん草や水菜をたくさんもらってきて、こちらが助けられた。
 厳しい寒さもようやく出口が見えたが、二三日後にはまたまた次の山がありそうだ。




     埋み火や亡くして気づくこと多し





枇杷の花