「ふつうがえらい」 佐野 洋子著

 Tが本棚の整理を始めた。佐野さんの本を二冊持ってきて、処分しようと思うけれどいいかと聞いてきた。当方が佐野さん好きなのをおもんばかってのこと。「がんばりません」と「ふつうがえらい」の文庫本。どちらも読んだ気がするが、記憶にない。エッセイのようなものは、内容も重複していてどれを読んだのか、読んでないのか分からなくなる。読書ノートを八年ぶんほど繰ってみて、「ふつうがえらい」は読んでいたことが判明した。「がんばりません」はどうやら読んでないようなので、ちらっと目を通すことに。

 相変わらず感心する達者な文章で面白い。この筆致で手紙を書きまくって、谷川さんのハートを射止めたらしい話もでてくる。お元気なころで威勢の良さが全面にでていて、こちらも元気になる。もう新しい本はでてこないかと寂しい。

 さてこの本の行方だが、読み終えてブックオフ行きダンボール箱へ。またお会いしたくなったら図書館に行きます。

 

 

 

 

     鵙が来て日ごとに消えぬ地の火照り

 

 

 

 

ふつうがえらい (新潮文庫)

ふつうがえらい (新潮文庫)

 

 

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