冬の雨

 終日雨。気温上がらず寒い一日。閉じこもって読書や俳句の整理。新聞の俳壇・歌壇も丁寧に読み返す。そして、同時代を生きる人々の感性に感心したり共感したり。歌壇ではそれらの多くは懐かしさであったり悲しさであったり愛おしさであるのだが、中には「駆けつけ警護」への懸念や怒りを詠んだものが七句(三週間で)も。時事的なものをストレートに詠むのは馴染まない俳句でも二句あり、これは選者の金子兜太さんの意志でもあるのだろう。いつの間にか事態はどんどん進んでいるが黙認しているわけではないと小さな声は訴えている。





     冬の雨古書店で買ふ山家集