『極小農園日記』 荻原 浩著
新聞読書欄の片隅「文庫この新刊!」に紹介されていたもの、図書館で見つける。ただし文庫ではなくて単行本だ。
著者履歴に直木賞作家だとあるが、ごめんなさい、ひとつも読んでない初めての出会い。軽いエッセイだがものすごく面白い。ちょっとお下品な語り口で、どんなだとお思いなら読んでごらんください。語り口から勝手に俳優の佐藤二朗さんを連想する。ずっと佐藤さんのイメージで読み終わって、検索したら大分ちがた。挿絵もうまいのだ。こりゃ漫画もOKなはずだ。
極小編の農園日記と旅ノートと日常スケッチがあるが、農園日記が一番。同じ趣味のつれあいにも読ませてやりたいが、あまりユーモアを解しない人だからちょっと躊躇している。俺のほうが知ってる風の偉そうな感想でも出てきたらちょっと幻滅だものね。
そうそう日本の白地図で出かけた県を塗りつぶすのは、同じ趣味だ。著者は西日本に空白が多いらしいが当方は関東圏。東京だけは通り過ぎるばかりだ。つれあいがコロナが収まったら、お上りさんよろしくバスで回ろうというのだが、あまりねぇ。
梅雨とはいっても連日晴れが続いたが、いよいよ明日からは雨模様かな。
さざなみの夕日を返す代田かな