長梅雨

玄侑宗久の生きる力』  玄侑 宗久著

 久しぶりの玄侑さんの本である。いつもながら玄侑さんの本を読んでいると、学ぶことがいろいろあってついノートを取り出して書き写すことになる。

 玄侑さんはとらわれてはいけないとおっしゃる。こうあらねばという物語を作って窮屈に生きてはつまらない、何が起こっても過去にとらわれず、未来を恐れず今の今を「無心」に生きよとおっしゃる。状況に「ゆらぎ」、「なりゆき」にまかせて生きるのが「風流」だとおっしゃる。

 いつもいつも「ふむふむ」と納得したつもりでちっとも変わらない私。降り続く長雨や拡がるコロナ禍、不十分な体調にイライラはつのるばかり。

 「物事を頭で分かったつもりになることをやめる。」

 「変わりたければ・・・何か新しいことを一つ始めて、それに三昧になって習慣化すればいい」

 「習慣化するという意味で、私がお勧めするのは丸暗記だ。」

 斯くしてお経を覚えようと思ったのだがなかなか。決心が頓挫するのが早いか覚えられるか。また何を始めたかと家人は呆れ顔。

 

 

 

 

       長梅雨や無心ならむと刃物研ぐ