『玄侑宗久の生きる力』 玄侑 宗久著
久しぶりの玄侑さんの本である。いつもながら玄侑さんの本を読んでいると、学ぶことがいろいろあってついノートを取り出して書き写すことになる。
玄侑さんはとらわれてはいけないとおっしゃる。こうあらねばという物語を作って窮屈に生きてはつまらない、何が起こっても過去にとらわれず、未来を恐れず今の今を「無心」に生きよとおっしゃる。状況に「ゆらぎ」、「なりゆき」にまかせて生きるのが「風流」だとおっしゃる。
いつもいつも「ふむふむ」と納得したつもりでちっとも変わらない私。降り続く長雨や拡がるコロナ禍、不十分な体調にイライラはつのるばかり。
「物事を頭で分かったつもりになることをやめる。」
「変わりたければ・・・何か新しいことを一つ始めて、それに三昧になって習慣化すればいい」
「習慣化するという意味で、私がお勧めするのは丸暗記だ。」
斯くしてお経を覚えようと思ったのだがなかなか。決心が頓挫するのが早いか覚えられるか。また何を始めたかと家人は呆れ顔。
長梅雨や無心ならむと刃物研ぐ
作家・僧侶 玄侑宗久の生きる力 (ソリストの思考術 第四巻)
- 作者:玄侑 宗久
- 発売日: 2012/04/27
- メディア: 単行本