梅白し

『人生店じまいはムズカシイ』マッちゃん84歳   沼田 正子著

 入院したのが先月の6日、まさかの再入院と再手術となり都合38日となりました。まだ抜糸も終わらず痛み止めを飲んでのよたよた退院です。ここまで来るまでの先生(休日も来ていただきました。)看護師さん、そして家族のサポートには感謝感謝です。

 この本は最初の入院時、まだ気力もあった頃、岩波のウェブサイトで試し読みをして購入しました。まさに題名どおり病を抱えて人生軟着陸を目指す悪戦苦闘の漫画です。

 全く「老いる」というのは難しい。今回まずそのことをつくづく実感しました。最初の入院時は個室だったのですが二回目は大部屋。女といっても老人ばかりの四人部屋です。大きな話し声から否が応でも人生の厳しさが伝わってきます。

 向かいの方は真夜中の緊急入院だったのですが、転倒による肋骨骨折ということで一時は入院を拒否されたようです。県の拠点病院であるここの病院では内蔵疾患があるわけではないからということだそうですが、一人暮らしの彼女は何とかと頼みこんで入院させてもらったようでその冷たい対応を嘆いていました。入院から一週間、ほとんどベットで動かず当方の退院少し前に整形外科の病棟に移動されましたから、その後はわかりません。心臓にはペースメーカーが入り、腎臓も一つしかないと言っておられましたが、88歳オリンピックを見るまではがんがらなきゃと頭が下がります。

 どうやって終末を迎えるか、これは他人事ではありません。

 少し書きすぎました。またおいおい書きます。いろいろご心配いただき本当にありがとうございました。

 

 

 

 

           久方ぶり浮世はいつか梅白し

 

 

 

 俳句ともいえないものですが、今はこの程度です。

 

マッちゃん84歳 人生店じまいはムズカシイ (岩波ブックレット)

マッちゃん84歳 人生店じまいはムズカシイ (岩波ブックレット)