たんぽぽ

 ニホンタンポポの「ぽぽのあたりが火事」で、苗を植え付けて増やす園児たちの活動をテレビで紹介していた。つまりセイヨウタンポポに押されてニホンタンポポは今や絶滅危惧種だというのだ。たんぽぽのある風景なんて当たり前だと思っていたら大間違いだということがわかってウオーキングをしながら我が家辺の様子を調べる。

 その結果我が家周辺では田んぼのあぜ道に咲くのはすべてニホンタンポポであったが住宅の石垣などにしぶとく咲いているのはセイヨウタンポポであった。この違いは繁殖方法の違いにあるらしく「他家受粉」のニホンタンポポは蜂などを呼びやすい春の野に咲き、受粉せずクローンで増えていくセイヨウタンポポは一年中発芽する特性を活かしてとんでもないところで増えているようだ。種も大きさが違いニホンタンポポは種は大きいが少なく、セイヨウタンポポは種が小さく数が多いということだ。だからどんどん飛んでいってあちことに根付くのはセイヨウタンポポということになる。多分、花を咲かせていないがうちの庭で芽生えているのはセイヨウタンポポにちがいない。

ふたつの違いは萼でわかるので写真を撮ってきた。総ほう片の開いているのがセイヨウタンポポ。閉じているのがニホンタンポポである。

 

 

 

  たんぽぽのぽぽのあたりが火事ですよ   坪内 稔典

 

 

 

 

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セイヨウタンポポ

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ニホンタンポポ