紅梅

 東日本大震災からはや八年である。久しぶりにグーグルマップのストリートビューを使って昔訪ねた小泉海岸辺りを見てみた。道路は綺麗になっているようで何か高架の橋桁のようなものも写ったが、海側は広く水がついた状態は変わっていなかった。決して忘れてはいないが何かができるというわけでもないし、相変わらず国は原発を止めるとは言わない。重い無力感のようなものを抱きながら震災関係のニュースや番組を見る。

 

 午前中お天気が悪かったので閉じこもって今冬三回目となるマーマレードを作る。これはしっかりと密封して夏頃まで保存出来ればいいと思うのだが。

 

 二十年ぶりぐらいに遠方に住む昔の同僚から電話があった。年賀状で私の罹病を知り心配をして掛けてくれたのだ。「黒にんにく」がとてもいいからよかったらと勧めてくれた。彼女も医師の彼女のご主人も同僚の医師も食べていて病気を忘れるほど元気になられたということだ。作り方も懇切丁寧に説明してくれて懐かしい電話は切れた。

 

 紅梅が咲き出して紅梅の句を詠もうと先人の句を検索していたら面白い句に出会ったので載せようと思う。一体どういう状況かちょっと想像出来ないが、洗濯ばさみで留めてあったりしたら面白いな。

 

 

 

    紅梅に干しておるなり洗ひ猫     一茶

 

 

 

 

 

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