遅き日

 帯状疱疹後遺症とリリカカプセル

 相変わらず帯状疱疹の後遺症であるかゆみに悩まされている。同じ神経症でも痛みでないだけましかもしれないが、かゆいのも結構つらい。今は花粉症の目のかゆみもありさんざんである。

一ヶ月ぶりの診察だった今日、症状に変化がないから薬の量を増やしてほしいと頼んだ。今まではこの神経症に効くと言われるリリカカプセル(25mg)を一日3カプセル飲んでいた。先月の受診で「効果が感じられなかったらもうひとカプセル増やしますか」と言われたので、増量を頼んだわけだ。ところが今日は「副作用が強いですからうちの患者さんでは飲み続けられた人はいません」と言われる。「まあ、挑戦されるのもいいでしょう」と結局一日4カプセル(100mg)となる。ネットで調べるとそのくらいは普通のようだがわからない。副作用らしきものが感じられたら直ぐに止めることになっている。

 

 新聞に「識者120人がえらんだ平成の30冊」という特集が載って、数えたら私の読んだのは6冊しかなかった。だいだい2冊も入っている村上春樹を1冊しか読んでいない。この中に入っていた辺見庸『もの食う人びと』がTの本棚にあったので出してくるが、重苦しさにうんざり、ついでに引き出してきた犬養さんの『万葉の人びと』にする。おなじ「人びと」でも随分違う。もちろんこれは「平成の30冊」ではない。

 平成はいつからだったか、改めて考えてしまった。まだ若かったなあと。

 

 

 

 

   遅き日のつもりて遠きむかしかな     蕪村